"語れるDENIM、見た目はまるでスラックス。"
KAIHARAをCITYのお客様仕様に仕立てた大人のドレスデニム。
クリースラインが消えないから、ずっとキレイ。

デニムの深い表情を、スラックスのクリーンさで穿く。
経糸はコットン100%、緯糸はポリエステルスパンのスラブ糸。KAIHARA独自のロープ染色「D-SPEC ECO」がもたらす"濃色×芯白"のコントラストで、シャツにもジャケットにも映える都会的な一本に。
リラックスフィット×ウエストゴムで快適、さらに特殊処理で消えにくいセンタークリースライン。
スラックスらしい端正さをキープします。

［ 素材 ］

・透け感／なし
・光沢感／なし
・ハリ感／若干有
・伸縮性／なし
・裏地／なし
・洗濯機洗い可能

［ 経糸コットン × 緯糸ポリエステルスパン ］
経糸に綿100%のナチュラルなスラブ糸、緯糸にポリエステルスパンのスラブ糸を打つ二者混設計。
デニムらしい表情を残しつつ、軽やかな落ち感とコシを両立。緯糸ポリ由来の微かな品で"カジュアル過ぎない"見え方に。

［ ロープ染色 D-SPEC ECO（KAIHARA独自） ］
インディゴをロープ状の経糸に段階的に染め上げ、芯まで染め切らない"芯白"を意図的に残すことで、
濃色の奥に白が生きるコントラストを実現。ワンウォッシュ後も色の深さを保ち、穿き込みで表情が育つ。

経糸:綿100%スラブ／緯糸:ポリエステルスパン。ロープ染色による"濃色×芯白"の奥行き。

［ ストレート・スラックス設計 ］

腿~膝にほどよいゆとり、裾へまっすぐ落ちるストレート。革靴ともスニーカーとも相性良好。

［ 快適なウエスト仕様 ］

ウエストゴムでイージーに着脱。タックイン／アウトどちらでも収まりの良い帯設計。

［ 消えないセンタークリース ］

折り目に特殊樹脂をコーティング。クリーニング後も美しいラインを保持し、"デニム地のスラックス"というCITYらしい清潔感を演出。

消えにくいクリースライン。長時間の着用や洗濯後も端正なライン。

［ コーディネート ］

シャツ×ローファーで都会的に。レザーブルゾンで強さを足しても、濃色の奥行きが全体を上品にまとめます。

［ 語れるDENIM：セルビッジの風合いと快適性を両立するには ］

ファッション感度の高い大人には"綿100%原理主義"のデニム観がある。独特の色落ちを極めるうえで理にかなう一方、快適性は犠牲になりがち。
とりわけ旧式シャトル織機（セルビッジ織）は弾性糸の扱いが難しく、伸縮性を得ることに設計上のハードルがあるのは周知の事実です。

それでも近年は、糸設計（スラブ度合い・番手・撚り・張力）と機械調整の最適化により、セルビッジの凛とした風合いを崩さずに、
肌当たりや扱いやすさを底上げするアプローチが進化。糸の直線性を高め過ぎれば面がのっぺり、ムラを強めれば粗野に転ぶ -
この相反を、微細なチューニングで"ちょうど良い表情"に収束させるのが肝です。

旧式機は低速で非効率、だからこそ職人の監視・調整が欠かせない。手間をかけてでも、張りとコシ、育つ色落ち、そして現代的な快適性を同居させる。
KAIHARAは、そうした要請に産地として向き合い、染色~織布~整理の一貫管理と、豊富なヴィンテージ研究知見を活かして最適解を積み上げてきました。

［ CITY×KAIHARA：セルビッジ至上主義に対する"もう一つの解" ］
本作はあえて伸縮糸に頼らず、経:綿100%＋緯:ポリエステルスパンという"二者混"で快適性を確保。
濃色インディゴの奥行きやスラブの陰影といった"デニムの語りどころ"を保ちながら、スラックスの直線美（クリース保持）で大人の装いに馴染ませています。
つまり、セルビッジの本格感にリスペクトを払いながらも、CITYらしい「デニムだけどスラックス顔」という実用的な解法で快適性を担保しています。

［ 機能・お手入れ ］

・洗濯機洗い可能（単独、裏返し、中性洗剤使用を推奨）

・脱水は短時間で形を整えて陰干し

・濃色インディゴの特性上、汗・摩擦で色移りの可能性あり（淡色物に注意）

・タンブル乾燥不可

［ デザイナーコメント ］

"育つ"楽しさと"洗練された"清潔感。
語れるデニムを、通勤にも通用する顔つきで作りました。
デニム好きもデニムが苦手な方にも勧められる一本です。